【中級10】喉頭と母音の分離

今回はこれまでとは、少し毛色の違う練習をしていきますが、色んな効果があるので是非一緒に頑張りましょう!

この練習をすることで得られる効果

聞いている
生徒
この練習をすると、どんな効果がありますか?
指示棒を持っている
先生
以下のような効果があります!
①音域ごとの負担の少ない発声方法の発見率の向上

②歌の中で色々な音色で歌うことができるようになる方法の習得
指示棒を持っている
先生
私たちは喋る時、口&喉の中の空間の大きさを変えていくことで母音(あいうえお)を出し分けています。そして、この空間の作り方は人によって様々です。
口の大きさをメインに変えることで母音を作る人もいれば、口の開き具合はあまり変えずに舌奥や喉頭の動かし方で空間を変化させ母音を作ろうとする人もいます。
熱心に聞いている
生徒
ふむふむ。
考えている
先生
もちろんどちらの方法でも日常生活で喋る分には全く問題無いです(何を喋ってるかは問題なく伝わる)。
ただし歌を歌う場合、特定の空間バランスによる母音の作り方は、ある音域以降になると歌詞・発声・音程の共存&調整が難しくなることがあります。
グッドサインを出している
先生
この問題を解決するためには、普段とは異なる空間バランスでの母音の作り方を手に入れることで、音域ごとにどのような空間の作り方がスムーズな発声につながるのか理解していく必要があります。
今回の練習では「空間の作り方が流れる空気の大きさにも比例する→過度に大きな空気は発声のバランスを妨げる要因にもなる」という問題にも焦点を当てたトレーニングでもあります。
納得した様子
生徒
なるほど~!
これまでと毛色が違うトレーニングなので、面白そう!

声帯の練習方法

マイクを持っている
先生
まずは、普段の喉頭の空間を保ったままグーの声で「い→え→あ→お→う」の順に母音を切り替えていく。
(連続で出す必要はありません。単音で順番に出していきましょう!)

普段の喉頭のGの声で「い」

普段の喉頭のGの声で「え」

普段の喉頭のGの声で「あ」

普段の喉頭のGの声で「お」

普段の喉頭のGの声で「う」

 

指示棒を持っている
先生
次に、巨人になったつもりで大きな空間を保ったままグーの声で「い→え→あ→お→う」と母音を切り替えていく。

巨人の喉頭のGの声で「い」

巨人の喉頭のGの声で「え」

巨人の喉頭のGの声で「あ」

巨人の喉頭のGの声で「お」

巨人の喉頭のGの声で「う」

 

マイクを持っている
先生
最後に、小人になったつもりで小さな空間を保ったままグーの声で「い→え→あ→お→う」と母音を切り替えていく。

小人の喉頭のGの声で「い」

小人の喉頭のGの声で「え」

小人の喉頭のGの声で「あ」

小人の喉頭のGの声で「お」

小人の喉頭のGの声で「う」

 

疑問に思っている
生徒
うむ、、なかなか出来ないのですが、全く出来ない場合はこのレッスンを振り返ってくれとかありませんか??
励ましている様子
先生
苦手な場合は各喉頭(小人巨人)の練習(中級1~8)を復習してください。