【中級01】喉頭の上げ下げ(G+ん)

喉頭は上げるべきではなく下げて歌うべきというボイトレ記事をよく見かけますが、どんな声で歌いたいかによると考えています。

喉頭を上げたままでも下げたままでも歌えるように、喉頭操作の練習をしていきましょう。

喉頭の上げ下げレッスンで期待できる効果

聞いている
生徒
喉頭の上げ下げでどんな効果が期待出来るの?
マイクを持っている
先生
自分が出したい声質になるように調整しやすくなったり、音域ごとに適切な喉頭位置を選べるようになることで高音&低音域での発声がとっても楽になります。

喉頭とは

マイクを持っている
先生
喉頭はどこにあるパーツか知ってますか?
疑問に思っている
生徒
いや、全く分からないです。
指示棒を持っている
先生
以下の図のだいたい(C)の位置くらいにあります。

喉の断面図

マイクを持っている
先生
上図だけ見ても分かりにくいと思うので、簡単に確認できる方法があります。
マイクを持っている
先生
喉仏付近に手を当ててみて、つばを飲み込んでみて下さい。
マイクを持っている
先生

何かがグイッっと動きませんでしたか?

納得した様子
生徒
何かが上の方に移動しました!
グッドサインを出している
先生
はい、今動いたところが喉頭のある場所です。
マイクを持っている
先生
では、今度は喉頭を下げてみましょう!
指示棒を持っている
先生
先ほどと同じように首の前方付近に手を当てて、「あくび」をしてみて下さい。
考えている
先生
思いっきり大きな「あくび」をすることで、その分大きく喉頭が下がります。
マイクを持っている
先生
どうでしたでしょうか?
聞いている
生徒
グイッと動きました!いつもの位置より下にいきました!!
指示棒を持っている
先生
喉頭が上下に動くことによって、私たちは誤嚥することなく食べ物を飲み込むことができたり、楽に呼吸ができたりします。
喉頭を上げると喉の中の空間が狭くなり、喉頭を下げると喉の中の空間が広くなります。
マイクを持っている
先生
あくびをしながら声を出すと、少し野太い声になりませんか?
マイクを持っている
先生
逆に、喉頭を上げると高い声が出やすくなります。是非試してみて下さい。

喉頭の上げ下げ練習方法

マイクを持っている
先生

実際に声を出していきながら、以下の3種類の状態を練習していきましょう。

マイクを持っている
先生
(1) 喉頭が下がった状態
(2) 喉頭が上がった状態
(3) (1)と(2)の中間の状態(通常の声)
疑問に思っている
生徒
喉頭を意図的に操作なんてしたこと無いから難しそう。。
励ましている様子
先生
一個ずつゆっくりやっていけば誰だって出来るようになります!大丈夫ですよ〜。
指示棒を持っている
先生
まずは口を閉じた状態で、普段喋っているような「ん」の声を出してみて下さい。
(これが喉頭の基準となる高さになります)
※喉頭は通常位置のグーの声(ん)
納得した様子
生徒
これは余裕で出来ますよ~~!
マイクを持っている
先生
次は喉頭を下げる方法を紹介します。
指示棒を持っている
先生
喉頭を簡単に下げるには、「あくび」をすることで可能です。
マイクを持っている
先生
「あくび」で喉頭を下げる感覚が分かりましたか?
マイクを持っている
先生
口を閉じたままあくびを堪えてる時のような広い空間を作り、口から喉にかけて大きな筒が通ってるようなイメージで「ん」と出して下さい。
音色のイメージは、自分よりも10mぐらい背の高い巨人になったつもりで、くぐもった深い声を作れたらOKです。
※この際、舌先は下の歯の裏から離れないよう注意して下さい。
聞いている
生徒

野太い声が出ますね!

飛び跳ねて喜んでいる
先生
はい、良い感じですね!
マイクを持っている
先生
次は喉頭を上げる練習をしていきましょう。
マイクを持っている
先生
喉頭は、唾を飲み込む際に自然と上がります。
指示棒を持っている
先生
唾を飲み込む直前で飲み込むのを止めると喉頭の上がった状態を体験できます。
マイクを持っている
先生
喉頭を上げた状態(舌の先端から根本までを、上顎の天井全体にペタッと貼り付けて、口と喉の中の空間を限りなく0にした状態)で「ん」と声を出してください。
音色のイメージは、身長が数十cmの小人になったつもりでキンキンした音色が出るればOKです。
疑問に思っている
生徒
少し難しいかもです。。
励ましている様子
先生
まだまだ難しいなと感じる場合は、まず普段の喉頭の音色とそれ以外の喉頭の音色(もちろん不完全でOK!)を「何度も交互に行き来すること」で喉頭周りの筋肉を活性化させて行きましょう!
飛び跳ねて喜んでいる
先生
喉頭の上げ下げ状態の声を出せるようになってきたら、本当に出来ているかアプリで判定していきましょう!