喉頭は上げるべきではなく下げて歌うべきというボイトレ記事をよく見かけますが、どんな声で歌いたいかによると考えています。
色んな音色で歌えるように、喉頭操作を練習していきましょう。
喉頭の上げ下げレッスンで期待できる効果

喉頭の上げ下げでどんな効果が期待出来るの?

自分が出したい声質になるように調整しやすくなったり、適切な位置に喉頭を調整することで喉の負担を軽減できたりします。
喉頭とは

喉頭はどこにあるか知ってますか?

いや、全く分からないです。

喉頭は以下の図の(C)の位置にあります。

上図だけ見ても分かりにくいと思うので、簡単に確認できる方法があります。

喉仏付近に手を当てて頂いて、つばを飲み込んでみて下さい。

何か動きませんでしたか?

何かが上の方に移動しました!

はい、今動いたものが喉頭です。

では、今度は喉頭を下げてみます。

先ほどと同じように首の前方付近に手を当てて、「あくび」をしてみて下さい。

思いっきり大きな「あくび」をすることで、その分大きく喉頭が下がります。

どうでしたでしょうか?

下がりました!!

喉頭を上げると喉の中の空間が狭くなり、喉頭を下げると喉の中の空間が広くなります。

あくびをしながら声を出すと、少し野太い声になりませんか?是非試してみて下さい。

逆に、喉頭を上げると高い声が出やすくなります。(※)
(※)喉頭を下げたまま、高い声を出すこともできるのですが、高度なテクニックになります。この喉頭を上げ下げすることで、音の音色を変えたり、高音を出しやすくしたりすることが出来ます。今回は初級なので、喉頭下げて高い声を出す方法は省略します。
喉頭の上げ下げ練習方法

声を出しながら、以下の3種類の状態を自由にできるようにします。

(1) 喉頭が下がった状態
(2) 喉頭が上がった状態
(3) (1)と(2)の中間の状態
(2) 喉頭が上がった状態
(3) (1)と(2)の中間の状態

喉頭を意図的に操作したこと無いから、難しそう。。

誰でも出来る方法を紹介していくので、大丈夫ですよ〜。

まずは喉頭を下げる方法から紹介します。

喉頭を簡単に下げるには、「あくび」をすることで可能です。

「あくび」で喉頭を下げる感覚が分かりましたか?

はい、何となくですが感覚はわかりました。

では、喉頭を下げ口を閉じた状態のまま、「い」と言ってみて下さい。

野太い声が出ますね!

はい、良い感じですね!

次は喉頭を上げる練習をしていきましょう。

喉頭を上げるには、唾を飲み込むと自然に上がります。

唾を飲み込む直前で飲み込むのを止めると喉頭を上げた状態をキープ出来ます。

この状態で「い」と言ってみて下さい。

少し難しいかもです。。

喉頭を上げながら「い」と言うのが難しい場合は、まずは喉頭を上げる状態に慣れてみて下さい。

では、実際に練習していきましょう!