軟口蓋の練習をすることで得られる効果

軟口蓋は聞いたことありますか??

軟口蓋という言葉を初めて聞いたので、丁寧に解説お願いします!

軟口蓋は以下の図の箇所にある部位のことです。

軟口蓋の役割は、「息や声を、鼻と口のどちらに通すかをコントロールする切り替え弁」を担っています。

鼻を通る声というイメージあるのは、例えば「ナ行」の言葉とかかな?

その通りです!

鼻を通る/通らないの例をさらに挙げると、
・鼻を通る:「ナ行」「マ行」など
・鼻を通らない:「ダ行」「バ行」など
になりますね。
・鼻を通る:「ナ行」「マ行」など
・鼻を通らない:「ダ行」「バ行」など
になりますね。

この軟口蓋をコントロールすることによって、同じ高さのメロディーや言葉であっても、色々な音色に変化させて出し分けれるようになります。

今回のレッスンでは、この軟口蓋を意図的に操縦させながら、同じ「え」という母音のなかで異なった音色を作っていく練習を行います。
軟口蓋の練習方法

軟口蓋の練習をする際に用いる声は、3種類「①鼻のみ」「②口のみ」「③鼻口の両方」あります。

①口を「え」の形に開けたまま、鼻からだけ「んー」と声を出します。
これは軟口蓋とベロの根元がくっついたことによって、鼻のトンネルにのみ声が流れている状態です(通称「鼻だけ」)
これは軟口蓋とベロの根元がくっついたことによって、鼻のトンネルにのみ声が流れている状態です(通称「鼻だけ」)

鼻からだけ音が出ているかのチェック方法はありますか??

鼻からだけ出ているかの確認は、手で口を覆った時に音色が変わらないことでチェックできます。
※見本のグーの鼻からの声

②口を「え」の形に開けたまま、口からだけ「えー」と声を出します。
これは軟口蓋と喉の壁(咽頭壁)がくっついたことで、口のトンネルにのみ声が流れている状態です(通称「口だけ」)
これは軟口蓋と喉の壁(咽頭壁)がくっついたことで、口のトンネルにのみ声が流れている状態です(通称「口だけ」)

鼻に音が漏れてしまっていないかチェックしてください(手で口を覆った時に音色が変わらなければOKです。
※見本のグーの口からの声

③口を「え」の形に開けたまま鼻と口の両方から音が出た状態を作ります。
これは軟口蓋が喉の壁にも舌にも触れていないので、鼻と口、両方のトンネルに声が流れている状態です(通称「鼻口」)
これは軟口蓋が喉の壁にも舌にも触れていないので、鼻と口、両方のトンネルに声が流れている状態です(通称「鼻口」)

鼻口は難しそうですね。。

鼻と口、両方に音が流れているかチェックする方法ってあるんですか??

あります!手で口を覆った時に声が止まらず、少しくもったような音色になればOKです。
※見本のグーの鼻口の声