(F)軟口蓋

軟口蓋の練習をすることで得られる効果

マイクを持っている
先生
軟口蓋は聞いたことありますか??
熱心に聞いている
生徒
軟口蓋という言葉を初めて聞いたので、丁寧に解説お願いします!
指示棒を持っている
先生
軟口蓋は以下の図の箇所にある部位のことです。

指示棒を持っている
先生
軟口蓋の役割は、「息や声を、鼻と口のどちらに通すかをコントロールする切り替え弁」を担っています。
聞いている
生徒
鼻を通る声というイメージあるのは、例えば「ナ行」の言葉とかかな?
グッドサインを出している
先生
その通りです!
マイクを持っている
先生
鼻を通る/通らないの例をさらに挙げると、
・鼻を通る:「ナ行」「マ行」など

・鼻を通らない:「ダ行」「バ行」など
になりますね。
マイクを持っている
先生
この軟口蓋をコントロールすることによって、同じ高さのメロディーや言葉であっても、色々な音色に変化させて出し分けれるようになります。
指示棒を持っている
先生
今回のレッスンでは、この軟口蓋を意図的に操縦させながら、同じ「え」という母音のなかで異なった音色を作っていく練習を行います。

 

軟口蓋の練習方法

マイクを持っている
先生
軟口蓋の練習をする際に用いる声は、3種類「①鼻のみ」「②口のみ」「③鼻口の両方」あります。
マイクを持っている
先生
①口を「え」の形に開けたまま、鼻からだけ「んー」と声を出します。
これは軟口蓋とベロの根元がくっついたことによって、鼻のトンネルにのみ声が流れている状態です(通称「鼻だけ」)
疑問に思っている
生徒
鼻からだけ音が出ているかのチェック方法はありますか??
グッドサインを出している
先生
鼻からだけ出ているかの確認は、手で口を覆った時に音色が変わらないことでチェックできます。

※見本のグーの鼻からの声

 

指示棒を持っている
先生
②口を「え」の形に開けたまま、口からだけ「えー」と声を出します。
これは軟口蓋と喉の壁(咽頭壁)がくっついたことで、口のトンネルにのみ声が流れている状態です(通称「口だけ」)
指示棒を持っている
先生
鼻に音が漏れてしまっていないかチェックしてください(手で口を覆った時に音色が変わらなければOKです。

※見本のグーの口からの声

 

マイクを持っている
先生
③口を「え」の形に開けたまま鼻と口の両方から音が出た状態を作ります。
これは軟口蓋が喉の壁にも舌にも触れていないので、鼻と口、両方のトンネルに声が流れている状態です(通称「鼻口」)
疑問に思っている
生徒
鼻口は難しそうですね。。
聞いている
生徒
鼻と口、両方に音が流れているかチェックする方法ってあるんですか??
励ましている様子
先生
あります!手で口を覆った時に声が止まらず、少しくもったような音色になればOKです。

※見本のグーの鼻口の声