ボイトレは正しくやれば確実に効果が出ますが、やり方を間違えるとどれだけ練習しても効果は出にくいです。
ボイトレでどのように練習すれば効率良く上達するかを説明する際に、知っていてほしいことがあります。
それは、ボイトレには、感覚派と理論派の2種類あるということです。
ボイトレの仕組みを正しく理解しておくと、歌練習の向上速度にも影響してきます。
そのため、この記事では感覚派と理論派とは何かに関して、詳細を説明させていただきます。
感覚派と理論派を正しく使い分けると、とても早く上達できますよ!
感覚派のボイトレ
まずは感覚派のボイトレとは何かに関して簡単に説明します。
「頭に響くように」、「遠くに声を飛ばすように」など、自分の動作が合っているか客観的に確認できない方法。
「~のように」など感覚的なことが多いので、なぜそれをするといいのか理解できないことが多いです。
感覚派のボイトレは合っているのか永遠に分からないかもしれないというデメリットがありますが、感覚を分かればすぐに効果が出るというメリットもあります。
ボイトレの先生が言っていたのは、「感覚派の考えが分かるというのは歌声としては使っていなかったが、話し声として使ったことがあるというケースが多い」ということです。
今まであまり声を使ってきていない人に対しては、感覚派のボイトレはあまり合わない方法かもしれません。
そんな人でも歌声を向上させるために、理論派のボイトレがあるのかなと考えています。
理論派のボイトレ
次に理論派のボイトレに関して解説します。
「喉仏が動いているかを首を触って確認する」、「鼻が震えているかどうかを鼻を触って確認する」など、自分の動作が合っていることを確認できる方法。
人体の構造から説明できるため、なぜそれをするといいうのか理解しやすいことが多いです。
肺から空気を送り出し、体の外に出るには空気が通る体の部位があります。その部位をどんどん自由に操れるようになることで、今よりも自由な音色を出せるようになります。
空気が通る体の部位で音色に大きく影響するのは、
(1) 喉周辺
(2) 口周辺
に分けれます。
(各部位の練習方法は、今後追加していきます。)
(1) 喉周辺の重要なパーツ
(A) 声帯
(B) 仮声帯(かせいたい)
(C) 喉頭(こうとう)
(D) 甲状軟骨(こうじょうなんこつ)
(E) 喉頭蓋(こうとうがい)
(2) 口周辺の重要なパーツ
(F) 軟口蓋(なんこうがい)
(G) 舌
(H) 唇
(I) 顎(あご)
というような箇所があります。
何か難しそうな名前がたくさん出てきて良く分からない
と思いませんでしたか?
私も初めは全く分かりませんでした笑
ここで知っておいてもらいたいのは、声には色んな部位が関係してくる
ということだけですので、良く分からない状態で問題ないです。
では、これらの箇所に関して、それぞれどのような役割をしていて、どのような練習をすればいいのかに関してはこれから記事を追加していきますので、そちらをご覧ください。
感覚派と理論派どちらがいいのか
感覚派と理論派に関して上述させていただきましたが、「どっちを使えばいいの?」という質問をたくさん受けます。
その答えは、「状況に合わせて使い分けるのがいい」です。
なぜかというと、それぞれに以下のようなメリット・デメリットがあるからです。
メリット | デメリット | |
感覚派 | 習得が早い傾向あり | 誰でも習得可能ではない |
理論派 | 誰でも習得可能 | 習得が遅い傾向あり |
そのため、
まずは感覚派でやってみて、ダメだったらコツコツ理論派で練習する
というのが王道の進め方だと実感しています。
今後紹介していく部位別の練習方法としては、以下の流れを推奨します。
②次に、2つのパーツを組み合わせて使えるようにする。
③最後に、3つ以上のパーツを同時に意識して操作できるようにする。
③のレベルまでいけば、歌にも応用できるようになり、明確な音の違いを体感できるようになります。
①と②は基礎で、ここがしっかりできるようにならないと歌への応用が難しいので、少し根気よく頑張る必要があります。
私は、①と②が出来るようになるまで半年かかりました。
(初めからできる友達もいましたが・・・)
1年頑張ればほとんど自由に歌が歌えるようになると考えると、結構頑張れるのではないでしょうか?
ボイトレに一番大切なこと
ボイトレの練習で一番大切なことは、何でも試してみることが大切です。
その練習方法があなたに効果があるかは相性の影響が大きいためです。
しかし、いくら練習しても効果が出ないときもありますので、気長に練習してみることも上達のコツになるかもしれませんね。
独学で学習しても同じ間違いを繰り返している可能性が高いので、出来ればボイトレスクールに通って練習するのがオススメです。
・どちらの方法にもメリット、デメリットはあるので、自分に合う方法を選んで練習した方が良い。
・独学で学習して効果が出る場合もあるが、変な癖がついたり、いつまで経っても効果が出ないことが多いのでボイトレスクールに通うのがオススメ。