迷わない!ボイトレ初心者が最初にやること完全ガイド【声が変わる初日ステップ】

ボイトレ初心者がつまずきやすい「最初の壁」とは?

1. 「とりあえず歌う」から始めると、続かない

「カラオケで恥をかいた…だからボイトレを始めたい」
——その気持ち、素晴らしいです。だけどそのまま「まず歌ってみよう」と始めると、数日で挫折する人が圧倒的に多いのも事実です。

なぜか?
理由は簡単。「結果がすぐ出ないから」「思ったより声が出ないから」「やり方が分からないから」。
つまり、最初に“やること”を間違えると、ボイトレは続かないのです。

2. ボイトレの「効果が出るまでの期間」は意外と長い

「声なんて出せば出るでしょ?」という認識は危険です。
実は、ボイトレで効果が実感できるまでには、早くても2〜3週間、明確に変化を感じるには1〜3ヶ月かかると言われています(Titze, 2021)。

つまり、最初の1週間〜10日が最もやめやすい。この時期に必要なのは、「結果」ではなく「習慣」と「感覚」を育てることです。

3. 最初にありがちな「やってはいけない3つのこと」

初心者がやりがちなNGパターンを知っておくだけでも、脱・挫折の近道になります。

① いきなり高音で張り上げる

声が出にくい=もっと力を入れなきゃ!と思ってしまうのは自然ですが、それが喉を締める最大の原因
高音の練習は、喉を開いてから。これは後の章で詳しく解説します。

② 動画を見て全部真似しようとする

ボイトレ動画は参考になりますが、どれも「その人の声質・発声習慣」に合わせたメニューです。初心者がいきなり全部をやると混乱しやすいので注意。

③ 録音を最初に聴いて落ち込む

「ひどい声…自分には無理かも」
その気持ち、痛いほど分かります。でも安心してください。それは“成長前の音”でしかありません。録音は変化を可視化する道具として後から活用すればOK。

4. 「最初にやるべきこと」は、声を出す前にある

意外かもしれませんが、ボイトレの入り口は「いきなり声を出すこと」ではありません。
研究(Boone, 2001)によれば、初心者が最初に行うべきは次の3ステップです。

  • ① 姿勢の確認:身体の軸を整えるだけで、声の出方が変わります
  • ② 呼吸の習得:腹式呼吸ができるかどうかが“疲れない声”のカギ
  • ③ 喉の脱力:リップロールやYawn-Sighで喉の緊張をほぐす

つまり、「声を出すための身体と脳の準備」がボイトレの最初の一歩なのです。

5. 最初の1週間は「成果」より「継続」の感覚を作る

Voishの利用者調査によると、継続率の高いユーザーの多くは、最初の7日間で「練習の習慣」を整えているという傾向がありました。

そのために必要なのは:

  • 1日5分でもいいから「決まった時間にやる」
  • 今日の練習メニューを「迷わず選べるようにする」
  • 「変化を記録するノート」や「アプリ」を活用する

継続しやすい構造を最初に作ってしまえば、あとは勝手に成長していきます

まとめ:「最初にやること」で、その後の成長は決まる

  • いきなり歌わず、まずは姿勢・呼吸・喉の準備から
  • 高音張り上げ・録音ショック・過剰な真似はNG
  • 1週間で“練習の仕方”と“習慣の型”を整えよう

次章では、ボイトレ初心者が「最初にやるべき3ステップ」を実践ベースで詳しく解説します。
「最初にやれば安心」の準備編、どうぞお楽しみに。

ボイトレで最初にやるべき3ステップ【準備編】

1. 最初の5分が、すべての声を決める

「とりあえず歌えば上手くなるでしょ?」——その考え、ちょっと危険かもしれません。
なぜなら、声は筋肉と脳の協調運動だからです。
正しく使う準備ができていない状態でいきなり歌えば、喉を痛めたり、変なクセがついたりしてしまいます。

だからこそ、ボイトレ初心者が最初にやるべきは「声を出すための準備」
この準備だけでも、1ヶ月後の声は見違えるほど変わります。

2. ステップ① 姿勢を整える:土台が歪んでいると声も歪む

あなたは、立っているときに「重心がどこにあるか」意識したことがありますか?
実は、姿勢のズレはそのまま呼吸の浅さ、共鳴の弱さに直結します。

■ 正しい立ち方(3チェック)

  • 耳・肩・腰・くるぶしが一直線になる
  • 肩は脱力、胸は自然に開く
  • アゴは軽く引きすぎず、首の後ろを伸ばす

この姿勢を取るだけで、呼吸が深くなり、声が前に飛ぶようになります。
練習前の“立ち姿チェック”、今日から取り入れてみましょう。

3. ステップ② 呼吸を整える:腹式呼吸こそボイトレの心臓部

どれだけ音程が合っていても、息の流れが安定していなければ、声は響きません。
腹式呼吸を習得することは、ボイトレにおいて喉を守りながら声を育てる最初のステップです。

■ 仰向け呼吸トレーニング(初心者向け)

  1. 仰向けに寝て、お腹の上に薄い本を置く
  2. 鼻から息を吸って、本がゆっくり持ち上がるのを感じる
  3. 口から細く長く吐き、5〜10秒で元に戻す
  4. これを1日5セット

この練習を1週間続けるだけで、喉に頼らない息の支え方が身についてきます。

4. ステップ③ 喉と身体を脱力させる:リップロール&Yawn-Sigh

「喉に力が入る…」という人は、そもそも身体全体が緊張している可能性があります。
発声は、脱力が8割。喉が開かない人も、高音が出ない人も、まずは“力を抜く”ことから始めましょう。

■ リップロールのやり方

  • 唇を軽く閉じ、息を吐いて「ぶるるる…」と震わせる
  • 出す音の高さは気にしなくてOK。息を安定させることに集中
  • 30秒〜1分を1セット、2セット実施

■ Yawn-Sigh(あくび→ため息)

  • 大きくあくびをして「ふぁ〜」と口を開ける
  • そのまま「はぁ〜〜」と息を吐きながら脱力
  • 喉がスッと下がり、空気がスムーズに流れる感覚を覚える

この2つは、発声前のウォーミングアップとしても毎日使える万能メニューです。

5. 最初の3ステップにかかる時間は“5分だけ”

ここまで読んで、「でもそんなにやる時間ないよ…」と思った方、大丈夫。
姿勢確認→呼吸練習→脱力ウォームアップまで、慣れれば1回5分で完結します。

ポイントは「やる順番を決めて、何も考えずに体を動かす」こと。
毎朝の歯磨き後、夜のお風呂後などに“習慣として紐づける”のがおすすめです。

まとめ:声を出す前の“準備”こそ、ボイトレのスタート地点

  • 声は身体で出すもの。だから最初は姿勢から
  • 呼吸が整うと、喉が守られ、響きも育つ
  • 脱力トレーニングは、初心者でも即効果を感じやすい
  • 1日5分。準備こそが“良い声”の土台になる

次章では、準備が整ったあと「実際に声を出す」場面で、何を・どう練習するべきか?
初心者向けに厳選した“最初の5つの声出しエクササイズ”を紹介します。

初日の声トレで必ずやるべき5つの基本エクササイズ

1. 声を出すときは「準備→小さく→深く」の順で

準備が整ったら、いよいよ「声を出す」フェーズです。
でもここで気をつけたいのは、いきなり全力で歌おうとしないこと。
喉・声帯・呼吸筋は繊細な器官なので、まずは“小さく整えていくこと”が大切です。

ここでは、初心者が初日から取り組める、効果が高く、リスクが少ない5つの声出しエクササイズをご紹介します。

2. エクササイズ① ハミング(鼻腔共鳴トレーニング)

ハミング(「ん〜〜」)は、声を響かせる感覚を育てる最初のステップです。
口を閉じたまま発声することで、喉の負担を軽減しながら共鳴位置の調整ができます。

やり方

  • 口を軽く閉じて「ん〜〜」と5秒発声
  • 鼻の奥・顔の中心あたりが“ふるえる”感覚を探す
  • 音程を変えず、一定に出すことを意識

この“振動感覚”がつかめるようになると、声が通りやすく、安定しやすくなります。

3. エクササイズ② ロングトーン(音をキープする練習)

ロングトーンは、呼吸・声帯・響きの3要素を同時に鍛えられる基礎トレです。
初心者ほど、「短くてもいいから正確に出す」ことが大切です。

やり方

  • 「あ〜〜」と5秒だけ、一定の声で発声
  • お腹で支えて、声が揺れないよう意識
  • 録音して聴くと変化がよく分かる

まずは“声が揺れずに伸びる”感覚を育てましょう。これは全ての声トレの土台です。

4. エクササイズ③ 母音練習(滑舌と響きの安定)

「自分の声がこもる」「言葉がはっきりしない」と感じる人に効果的なのが、母音のトレーニング
母音をしっかり整えることで、言葉の通り方と声の響き方が一気に変わります。

やり方

  • 「あ・え・い・う・え・お・あ・お」と発声(約5秒)
  • それぞれの母音の“口の形”を意識する
  • 口の動きだけでなく、響きの位置も確認

この練習は、共鳴腔の調整にも直結する重要なメニューです。

5. エクササイズ④ スケール練習(音階で音程感を育てる)

「音痴気味かも…」と感じる人にとって、最初の音感トレーニングとなるのがスケール練習。
ピアノ音やアプリを使って、「ドレミファソファミレド」と発声していきます。

やり方

  • アプリ or 録音したピアノ音に合わせて歌う
  • 音程を「目で見て、耳で聞いて、喉で再現」する
  • 最初はCスケール(ド〜ソ〜ド)でOK

1日1セットから始めて、「音の動きに喉を慣らす」ことがポイントです。

6. エクササイズ⑤ 1フレーズ録音(フィードバックのための最小単位)

ボイトレの効果を「実感」するためには、録音によるフィードバックが不可欠。
いきなり1曲ではなく、「1フレーズだけ」歌って記録するのがコツです。

やり方

  • 好きな曲の冒頭8秒などを選ぶ
  • スマホで録音して1回だけ歌う
  • 「聞き取りやすさ」「音程」「響き」を自分でチェック

たとえ最初はショックでも大丈夫。それが“変化の起点”になります。
翌週、翌月に録音し直すと、「自分でも驚く成長」が分かります

まとめ:声出しは“小さく、正しく、気持ちよく”

  • ハミングで共鳴を探し、ロングトーンで支えを育てよう
  • 母音・音階・録音で「通る声」と「聞ける耳」をセットで伸ばす
  • 最初は「完璧にやる」より「毎日やる」ことが成長の鍵

次章では、最初の1週間で「やってはいけないこと」や「つまずきやすいポイント」をまとめてお伝えします。
知っておくだけで“やめないボイトレ”になります。

最初の1週間で“やってはいけないこと”も知っておこう

1. 「始めたばかり」だからこそ、気をつけたい

ボイトレを始めたばかりの1週間は、やる気が最高潮に高い時期
でもその分、無理をしすぎたり、間違った努力をしやすいのもこの時期です。

最初の段階でNG行動をしてしまうと、喉を痛める/変なクセがつく/自信を失うという結果につながることも…。
この章では、最初の1週間で避けたいNG行動5選をお届けします。

2. NG① いきなり大きな声を出す

「声が出るか試したい!」その気持ち、よく分かります。
でも、喉が整っていない段階で大声を出すと、声帯を強く締めつけてしまう危険があります。

特に、高音や張り上げ発声は喉頭が上がりやすく、喉に過度な負担がかかるため、最初の1週間は避けましょう。

3. NG② 声が出ない=もっと力を入れればいい、は間違い

「声が出ない→もっと喉に力を入れる」——これは典型的な悪循環
声が出ないときに必要なのは、脱力・呼吸の見直し・音程の調整です。

力を入れるほど声は縮こまり、喉が硬直し、音域が狭くなる一方
“頑張る”より“整える”。これがボイトレ初期の鉄則です。

4. NG③ 1回で完璧にやろうとする

「リップロールがうまくできない…」「音程が合わない…」と焦る必要はありません。
ボイトレは繰り返しの中で少しずつ身体が覚えていくものです。

特に、滑舌・音程・発声の安定感などは1週間で劇的に変わることは稀
焦るより「できたこと」を見つけて、自信に変える視点を持ちましょう。

5. NG④ 他人と比較して落ち込む

SNSや動画で上手い人を見ると、「自分ってやっぱりダメかも…」と感じてしまうこともあります。
でも、声の成長スピードには個人差が大きいというのが研究でも明らかになっています。

あなたの「昨日の自分」と比べることが、本当の意味での成長につながります。
録音・記録・振り返りで、あなた自身の変化に注目しましょう。

6. NG⑤ 頑張りすぎて喉が痛くなるまで続ける

「せっかく始めたから今日は1時間やろう」
——その思いが逆に声のコンディションを崩してしまうことがあります。

ボイトレ初期は、喉や呼吸筋が慣れていない状態。1日5〜10分でも十分な効果が期待できます。
むしろ「少ない時間でも“質の高い練習”を毎日続ける」方が結果に直結します。

7. NG⑥「自分の声が嫌い」と思い込む

初めて自分の声を録音で聴いたとき、「こんな声だったの…」とショックを受けた人も多いはず。
でも安心してください。それは“訓練前の素材”です。

どんな声も、姿勢・呼吸・響き・言葉の磨き方次第で“別人級”に変わります。
最初の1週間は、「声を変えることができる」という事実を知る期間にしましょう。

まとめ:1週間のNGを知ることは、継続の味方になる

  • 無理に声を張り上げない
  • うまくいかなくても「整えていく」視点を持つ
  • 他人と比べず「昨日の自分」を超える意識
  • 喉が疲れる前にやめることも大切な練習
  • 声は変えられる——まずは信じることから

最終章では、こうしたポイントを踏まえた上で、「初心者が最初に習慣化しておくべき練習と仕組み」を具体的な1週間・1ヶ月プランとしてご紹介します。

習慣化するために“最初から”入れておくべき仕組みとは?

1. ボイトレの成否は“習慣設計”で8割決まる

上手くなる人と、途中でやめてしまう人の違いは何か?
それは「才能」でも「時間の多さ」でもありません。
決定的な差は、練習を“当たり前”にする仕組みがあるかどうかです。

この章では、初心者が最初から入れておくべき“習慣化の仕組み”を5つ紹介します。
仕組みを味方につければ、続けること自体がラクになります。

2. 仕組み① トリガー(きっかけ)を決めて“迷い”をなくす

「やる気が出たらやる」では、ほとんど続きません。
代わりに、「〇〇のあとにボイトレをやる」と決めてしまうのがポイント。

■ トリガー例

  • 歯磨き後 → 1分ハミング
  • 出勤前 → 姿勢チェック+Yawn-Sigh
  • 風呂あがり → 母音発声

トリガーがあると、練習を「考えずにやれる動作」として定着しやすくなります。

3. 仕組み② 小さく始めて“やった感”を毎日得る

1回30分の練習はハードルが高くても、1分なら「面倒だ」とは感じにくいもの。
ボイトレも「1日1フレーズだけ」「録音だけでもOK」など、“ゼロにしない設計”が有効です。

■ 「小さな成功」の例

  • 録音だけ聴いて終わる
  • 滑舌を口パクでやる
  • 「あー」だけ出して終了

小さな積み重ねが「自分は続けられている」という自信につながります。

4. 仕組み③ 練習を“見える化”して自分をほめる

人は「できていること」を視覚的に認識することで、自信と継続意欲が高まります。
おすすめは、練習ログをカレンダーやアプリで記録すること。

■ ログ記録の例(1行でもOK)

  • 6/1:リップロール+母音3分、ハミング少し揺れた
  • 6/2:録音を聴くだけ。でも昨日よりクリアだった

こうした記録が1週間、1ヶ月とたまると、「自分、ちゃんと頑張ってる」という納得感が得られます。

5. 仕組み④ 練習の「型」を持つことで迷わない

毎回「今日は何をしよう…?」と迷うのは、継続の大きなブレーキになります。
そこで、「毎日これだけやればOK」というテンプレート練習メニューを持っておくのがおすすめです。

■ 初心者向け・5分ボイトレテンプレ

  1. 姿勢チェック(30秒)
  2. リップロール(1分)
  3. ハミング(1分)
  4. 母音ロングトーン(1分)
  5. 録音して1フレーズだけ歌う(1分)

これだけでOK。「迷わない設計」=「継続しやすい環境」です。

6. 仕組み⑤ 1週間&1ヶ月プランを“見える形”で持つ

初心者がやるべき練習の順番・頻度をあらかじめ決めておけば、計画性が習慣化を後押ししてくれます。

■ 1週間練習メニュー例

曜日内容
姿勢+リップロール
母音+ロングトーン
録音+聴き直し
スケール練習
好きなフレーズを歌って終わり
総復習(自由)
休息または振り返りノート

このようにスケジューリングすることで、練習が“日常に馴染む”状態をつくることができます。

まとめ:習慣化のポイントは「仕組みを先に作ること」

  • トリガーで迷いを減らし、1分でもいいから続ける
  • 見える記録とテンプレメニューで、習慣の負荷を減らす
  • 練習を“設計”しておくと、やる気に左右されない

これで、あなたのボイトレの“最初の一歩”は万全です。
大切なのは、完璧にやることではなく、少しずつ積み重ねること
今日の声より、1週間後の声が少しでも前に進んでいたら、それは確かな成長です。

さあ、あなたの声の可能性は、ここから始まります。

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