【保存版】カラオケ 採点 ロングトーン 練習――JOYSOUND・DAMで確実に点を伸ばす設計とトレーニング

序章:ロングトーンの基礎と“採点が見ているもの”

ロングトーンとは――“長くまっすぐ、美しく”を数値化する項目

ロングトーンは、曲中(特にサビ終止など)で一つの音を途切れずに伸ばす技法です。高得点の鍵としてJOYSOUND・DAMの両方で評価され、歌唱の基礎力(息の持久・音程の安定)を直接反映します。

機種別の扱い(重要):JOYSOUNDは“直接加点”、DAMは“間接影響”+ビブラートとの使い分け

  • JOYSOUND:分析採点マスターなどでロングトーンは10点満点。この点が総合100点にそのまま加算されます。満点ハードルは高いものの、8〜9/10でも十分に総合点へ寄与します。
  • DAM:精密採点(〜Ai)でも10段階評価だが、総合点には間接的に反映。さらに長い音符では「ロングトーン」か「ビブラート」どちらか一方のみ評価という仕様があるため、伸ばす箇所と揺らす箇所の使い分けが得点設計のコアになります。

JOYSOUND特有の注意:ガイドバーの“見えない延長”まで伸ばす

JOYSOUNDでは、画面に見える音程バーより少し長めに声を保持しないと満点になりません。どの箇所で減点されたかを録音等で検証し、必要長を体に覚え込ませることが実戦の近道です(初見満点は難度高)。

アルゴリズムの中身(要点だけ):評価は「安定した音程」と「途切れない連続性」

  • 音程の安定:カラオケ採点は高分解能でピッチを測定(例:基本周波数を数セント精度で推定)。ガイドメロディとのズレ幅をリアルタイムで追い、「まっすぐ維持」できているかを数値化します。
  • 連続性(持続):信号の無音・急減衰・途中ブレスの検出があり、一息で切らさないことが高評価の条件。:contentReference[oaicite:6]{index=6}

“息の長さ”だけではない:MPTと実戦の関係

一息で連続発声できる最大時間(MPT)は、成人でおおむね男性20秒前後・女性15秒前後の目安があります。発声練習(例:VFE)でMPTは延長可能=息の効率化はトレーニングで伸びます。ただし採点が見ているのは「曲内の所定長を安定維持できたか」で、MPTの長さそのものではありません。:contentReference[oaicite:7]{index=7}

“ビブラートはどうする?”――入れる場所は選ぶ

ロングトーン中の意図しないビブラートは安定感を下げ減点。特にJOYSOUNDでは「安定感」が別項目でも評価されるため、まずは真っすぐが基本。DAMでは一本の長音でロングトーンとビブラートが同時加点されないため、要所はストレート、別の箇所でビブラートといった使い分けが効きます。:contentReference[oaicite:8]{index=8} :contentReference[oaicite:9]{index=9}

この記事の読み方(この後の道筋)

  1. 評価仕様の理解を“練習設計”へ翻訳:機種別の見られ方を、呼吸・姿勢・出し方のメニューに落とし込む。
  2. 段階的トレーニング:初心者は「呼吸・姿勢・まっすぐ」から、経験者は「息の支え強化(VFE/呼吸筋トレ)」「メッサ・ディ・ヴォーチェ」で表現と安定を両立。:contentReference[oaicite:10]{index=10}
  3. 当日運用:JOYSOUNDは“見えない延長”対策、DAMは“ロングトーン⇄ビブラート”の割り振りで取り切る。

この章の要点(要約)

  • ロングトーンは息の持久+音程の安定で決まる採点項目。:contentReference[oaicite:11]{index=11}
  • JOYSOUND=10点が直接加算/DAM=間接影響+ビブラートと排他の仕様差を理解。:contentReference[oaicite:12]{index=12}
  • アルゴリズムはズレ幅連続性を見ている。MPTの改善は土台強化に有効。:contentReference[oaicite:13]{index=13}

 

評価基準を味方にする:機種別の攻略視点と設計原則

JOYSOUND攻略:10点を“取りに行く”ための設計

JOYSOUNDはロングトーンが10点満点で直接加算されます。まずは「音程の直進性」と「連続性」を最優先に、ビブラートは入れない前提で設計します。加点の実務では、画面の音程バーよりわずかに長く保持することで満点条件を満たしやすく、早切り・尻切れは確実に減点要因になります。特にサビ終止などは、表示バーの終端から一拍弱ぶんの余韻まで支える意識が安全です。:contentReference[oaicite:0]{index=0}

もう一つのコツは、入り(アタック)をまっすぐ乗せること。入りで上下に探る癖(しゃくり様の揺れ)が出ると、ロングトーン評価だけでなく安定感の項目にも響きます。息の立ち上がりを整えるため、語頭の子音は短く、母音でピッチに即座に乗る——この「母音先行」の習慣化がスコアを安定させます。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

さらに、JOYSOUND特有のAIボーナス(総合的な聴感評価)の観点からは、同じ曲内でも“ここはストレートで満点狙い/ここは表現重視で揺らす”の切り替えが有効です。たとえば、サビ末尾の決めどころはストレート保持でロングトーン満点、Aメロの短い保持は軽いデクレッシェンドで表情をつける——といった棲み分けが総合点に効きます。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

DAM攻略:ロングトーンとビブラートを“割り振る”

DAM(精密採点〜Ai)はロングトーンが10段階で評価されつつ、一本の長音ではロングトーンとビブラートを同時加点しない仕様があるため、曲中の長音に役割分担を与えます。サビ1行目のキメ音はロングトーン(まっすぐ・途切れず)で取り、2行目は伸ばしの後半でビブラートへ移行して表現力を稼ぐ——この切り替えが、Ai感性や表現力メーターにも良い影響を与えます。:contentReference[oaicite:3]{index=3}

DAMでは、合図のない無意図の微揺れは逆効果になりやすいため、ロングトーン中はピッチの“直線”を意識し、ビブラートに入るなら明確なタイミング(終盤の2拍など)を決めてから開始します。開始後は波の幅と速さを一定に保つことで、表現の質として評価されやすくなります。:contentReference[oaicite:4]{index=4}

共通原則:アルゴリズムが見ている“ズレ幅”と“連続性”を最小化

機種を問わず、採点は音程のズレ幅(センチ単位)と、無音・途切れの有無を見ています。したがって、息→声→音程の順で安定させる設計が基本です。息は一定の圧で、声門は過度に閉じず、ピッチはガイドに平行で「わずかに上から支える」イメージを持つと、音程の下振れを避けやすくなります。途中で音量が落ちる(マイク受信が弱すぎる)と連続性の評価が落ちるため、入室時に受信レベルを必ず点検し、小音量でも波形が消えない位置まで上げておきます。:contentReference[oaicite:5]{index=5}

NGになりやすいパターンと修正

  • 早切り(バー終端より前に離脱):満点条件を満たせない代表例。→表示終端より一拍弱ぶん保持する習慣に置換。:contentReference[oaicite:6]{index=6}
  • 語頭の探り癖:しゃくり様に下から入って揺れる。→子音短・母音先行で直線に乗る。:contentReference[oaicite:7]{index=7}
  • 途中ブレス/無音化:連続性評価が低下。→サビのロングはブレス計画を事前に譜面へ書き込み、保持区間は一息で通す。:contentReference[oaicite:8]{index=8}
  • 無意図のビブラート:直線性を壊す。→JOYSOUNDでは全面ストレート、DAMでは終盤でスイッチの明確化。:contentReference[oaicite:9]{index=9} :contentReference[oaicite:10]{index=10}

キー・選曲・配置:戦略的に“取りに行く”ための下ごしらえ

ロングトーンはキーが高すぎると声門圧が上がって持続が難しくなります。安定保持の成功率が7〜8割を超えるキーに設定し、サビ終止に長音がある曲を優先。JOYSOUNDで満点を積み増すなら、各セクションの1番目の長音をストレート保持に、DAMで表現を伸ばすなら、1コーラス内で“ロングトーン枠”と“ビブラート枠”を割り振ると、項目の取りこぼしを抑えられます。:contentReference[oaicite:11]{index=11} :contentReference[oaicite:12]{index=12}

設計サンプル(1コーラス)

  1. Aメロ:短い保持は柔らかくまっすぐ(練習枠)。ブレス位置を譜面化。:contentReference[oaicite:13]{index=13}
  2. Bメロ:中くらいの保持で「直線性」を確認。語頭のアタックは子音短・母音先行。:contentReference[oaicite:14]{index=14}
  3. サビ1行目:JOYSOUNDは満点狙いのストレート保持+見えない延長。DAMはロング評価枠に。:contentReference[oaicite:15]{index=15} :contentReference[oaicite:16]{index=16}
  4. サビ2行目:DAMは後半2拍でビブラートに切替。JOYSOUNDは状況に応じて直線維持。:contentReference[oaicite:17]{index=17}

チェックリスト(通す前に30秒)

  • 今日の長音はどこをストレート/どこをビブラートにするか、行ごとに割り振れているか。:contentReference[oaicite:18]{index=18}
  • JOYSOUNDで満点狙いの箇所は、表示より長く保持する計画になっているか。:contentReference[oaicite:19]{index=19}
  • 語頭は子音短・母音先行で直線に乗れるか。:contentReference[oaicite:20]{index=20}
  • ブレスは譜面に書き、保持区間は一息で通す計画か。

 

 

練習メニュー(基礎):呼吸・姿勢・まっすぐ支えるロングトーン

まず土台をそろえる:呼吸と姿勢がロングトーンの“燃料”になる

ロングトーンは、安定した息の供給力みのない姿勢で決まります。最初に身につけたいのは、肩を上げずに横隔膜を使う腹式呼吸。一度に多くの空気を静かに取り込めるため、長い保持でも音量と音程を保ちやすくなります。吸うときに肩が上下するのは胸式呼吸のサイン。お腹の動きに意識を置き、肩を固定した深呼吸を繰り返して、「静かに深く吸う → 一定に吐く」感覚を体に入れます。姿勢は背筋を伸ばし、喉・肩の余計な緊張を抜くのが基本です。:contentReference[oaicite:0]{index=0} :contentReference[oaicite:1]{index=1}

“まっすぐ支える”とは:一定の息・一定の音量・一定の音程

カラオケ採点が見ているのは、途切れない連続性ズレない音程です。そこで基礎練の合言葉は「一定×3」。息を止めずに一定に吐き、音量を一定に保ち、ピッチを一定に維持します。息が先に尽きる人は、吐き始めを抑えめにして少量を持続させる意識へ。イメージは「声を遠くへ飛ばす」ではなく、マイクに同じ量の息を当て続けること。これだけで最後の数秒のかすれや失速が減ります。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

はじめの3ステップ:短い成功体験を積み重ねる

  1. 音選び(負担ゼロの高さ):ピアノやチューナーで出しやすい音を決め、無理のない音域で開始。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
  2. 短尺ロングトーン(3〜5秒):同じ音で3〜5秒を数本。狙いは「一定×3」。録音して波形・聴感の乱れを確認。:contentReference[oaicite:4]{index=4} :contentReference[oaicite:5]{index=5}
  3. 延長(5〜7秒→8〜10秒):息の配分を微調整しながら秒数を伸ばす。最後まで音量とピッチが落ちないかをチェック。:contentReference[oaicite:6]{index=6}

呼吸を強くする下支え:MPT・VFE・抵抗呼気

  • MPTの目安:成人の最長発声持続時間(MPT)は目安として男性20秒前後・女性15秒前後。訓練で延びますが、採点は「曲内の指定長を一息で保てたか」を評価します。:contentReference[oaicite:7]{index=7} :contentReference[oaicite:8]{index=8}
  • VFE(Vocal Function Exercises):4週間の実施で呼気効率とMPTの有意な改善が報告。ロングトーンの土台作りに有効です。:contentReference[oaicite:9]{index=9}
  • 呼吸筋トレ(吸気筋ストレッチ/ストロー発声):横隔膜・肋間筋を鍛え、長く安定して吐ける力を育てる。:contentReference[oaicite:10]{index=10}

“母音先行”の入りでピッチを真っ直ぐに

ロングトーンは入りが命。語頭で子音を強く出すとピッチが泳ぎやすく、しゃくり様の探りが出やすくなります。子音は短く、母音で即座に目標音へ。この癖付けが「直線に乗る」最短ルートです。:contentReference[oaicite:11]{index=11}

10分ルーティン(基礎の型)

  1. 1分:姿勢と呼吸の準備(肩固定の深呼吸×3)。:contentReference[oaicite:12]{index=12}
  2. 3分:短尺ロングトーン(3〜5秒×6本、無理のない音で)。:contentReference[oaicite:13]{index=13}
  3. 3分:秒数延長(5〜7秒→8〜10秒、最後の失速ゼロを目標)。:contentReference[oaicite:14]{index=14}
  4. 3分:呼気コントロール(ストロー発声や軽いVFEで一定呼気を体に覚えさせる)。:contentReference[oaicite:15]{index=15}

つまずき別の修正ポイント

症状原因の多く修正
最後がか細くなる吐き始めに出し過ぎ/配分ミス息は少量を一定に。マイクに当て続ける意識で最終拍まで維持。:contentReference[oaicite:16]{index=16}
ピッチが泳ぐ語頭の探り/子音過多母音先行で直線に乗る。入りの1拍は揺らさない。:contentReference[oaicite:17]{index=17}
途中で切れる無意識のブレス/出力の急減指定長は一息で保持。ブレス位置を事前に譜面化して“保持区間は吸わない”。:contentReference[oaicite:18]{index=18}
自己判断が甘い主観と客観のズレ録音で波形と聴感を確認。スマホや採点アプリで可視化し、乱れ箇所を特定。:contentReference[oaicite:19]{index=19} :contentReference[oaicite:20]{index=20}

基礎の「次の一手」へつなぐ導線

基礎が整ったら、VFEの定着メッサ・ディ・ヴォーチェに進むと、ロングトーン中の音量変化(強弱)を付けてもピッチを崩さない力が養えます。表現と安定を両立するうえで、経験者の壁を越える重要なステップです。

 

 

練習メニュー(応用):VFE・抵抗呼気・メッサ・ディ・ヴォーチェで“揺らさず伸ばす”

目的と全体像:ロングトーンを「長く・真っ直ぐ・表情も保つ」ための3本柱

基礎(姿勢・呼吸・一定×3)が整ったら、次はVFE(Vocal Function Exercises)抵抗呼気/呼吸筋トレメッサ・ディ・ヴォーチェの3本柱で、ロングトーンを「長く・真っ直ぐ・必要なら表情も付けて保てる」状態に引き上げます。これらは呼吸の効率化と声帯調整の精度を高め、長時間でも崩れにくい安定性を作ります。:contentReference[oaicite:0]{index=0} :contentReference[oaicite:1]{index=1}

① VFE:持久と安定を底上げする定番メニュー

VFEは、呼吸・発声・共鳴を包括的に鍛える体系化された練習で、MPTや音声安定度の改善が報告されています。代表的には、無声音から徐々に声を混ぜるリップトリル指定音で半音階をゆっくり上昇・下降など。これらは声帯の柔軟性と呼吸コントロールを高め、長時間発声しても疲れにくい土台を作ります。伸び悩みの段階でも、一度VFEに立ち返る価値があります。:contentReference[oaicite:2]{index=2} :contentReference[oaicite:3]{index=3}

実施のコツ

  • テンポは遅く:半音階は急がず、各音を真っ直ぐ保てたら次へ。ピッチが泳ぐならテンポをさらに落とす。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
  • 録音で客観視:真っ直ぐ保てているかを毎回チェック。乱れは次セットで修正。:contentReference[oaicite:5]{index=5}

② 抵抗呼気・呼吸筋トレ:息の“出力安定”を作る

ロングトーンが途切れる最頻の原因は、息の配分と出力の乱れです。ストロー発声(呼気抵抗)吸気筋ストレッチなどで横隔膜・肋間筋を鍛えると、長く・一定に吐ける力が養われます。研究報告では、吸気筋をウォームアップした群で肺機能と呼吸筋力が有意に向上し、高低音でのロングトーン持続が約30%延長、MPTも21%延長した例が示されています。:contentReference[oaicite:6]{index=6} :contentReference[oaicite:7]{index=7}

実施のコツ

  • 吸気筋ストレッチ:素早い深吸気→2秒保持→細く長い呼気×5セット。負荷は息苦しさを感じない範囲。:contentReference[oaicite:8]{index=8}
  • ストロー発声:細いストローで一定に吐き、同じ圧で母音へ移行。出力の段差が消えるまで反復。:contentReference[oaicite:9]{index=9}

③ メッサ・ディ・ヴォーチェ:強弱を付けてもピッチを崩さない力

メッサ・ディ・ヴォーチェは、1音を保ちながらゆっくりクレッシェンド→ゆっくりデクレッシェンドする高度練習。目的は、音量を変えてもピッチを直線のまま維持することです。報告では、プロ歌手ではピーク音量時の安定性が高く、速度設定によっては開始・終了で不安定が生じる被験者もいたものの、訓練によりダイナミクス変化と安定性の両立が可能とされています。:contentReference[oaicite:10]{index=10} :contentReference[oaicite:11]{index=11}

実施のコツ

  • 最初は狭いレンジ:p→mf→p 程度の小さな振れ幅から。ピッチが保てたら f まで広げる。:contentReference[oaicite:12]{index=12}
  • 速度は遅め:速すぎると息圧が暴れて直線が崩れやすい。一定速度で滑らかに。:contentReference[oaicite:13]{index=13}
  • 波形・耳で確認:上げ下げの途中でピッチが下振れしないか、録音で確認。:contentReference[oaicite:14]{index=14}

応用:ロングトーンとビブラートの“役割分担”

長音の前半はストレートで安定を見せる/後半は明確な合図でビブラートへという割り振りを徹底すると、直線性の評価表現の評価を両立しやすくなります。無意図の微揺れは直線性を壊すため、入れるなら終盤の決めた拍から一定の幅と速さで。応用期のテーマは、「表情があってもブレない」ことです。:contentReference[oaicite:15]{index=15}

自己評価:録音・可視化をルーティン化する

練習のたびに録音してピッチの直線性を確認し、必要ならメトロノームとキーボードで微調整します。ピッチ・音量のログを見られるアプリや、スマホ録音の波形でも十分効果があります。「どこで揺れたか」「最後に息が落ちたか」を可視化し、翌日のメニューへ反映します。:contentReference[oaicite:16]{index=16} :contentReference[oaicite:17]{index=17}

15分応用ルーティン(例)

  1. 抵抗呼気 3分:ストロー発声で一定吐出→母音へ移行(段差ゼロを目標)。:contentReference[oaicite:18]{index=18}
  2. VFE 5分:半音階上昇・下降をゆっくり。各音を真っ直ぐ保てたら次へ。:contentReference[oaicite:19]{index=19}
  3. メッサ・ディ・ヴォーチェ 4分:p→mf→p の狭レンジ→安定したら f を含めて広げる。:contentReference[oaicite:20]{index=20}
  4. 割り振り確認 3分:実曲の長音で「前半ストレート/後半ビブラート」の切り替えタイミングを決め、録音で直線性と切替の明確さをチェック。:contentReference[oaicite:21]{index=21} :contentReference[oaicite:22]{index=22}

よくあるつまずきと修正

  • 強くするとピッチが落ちる:クレッシェンド時に喉で押している可能性。息圧はゆっくり増やし、共鳴腔で明るさを足す練習へ。速度も落として再実施。:contentReference[oaicite:23]{index=23}
  • 終盤で失速:開始直後に息を使いすぎ。抵抗呼気で「細く長く」を再学習し、VFEで配分感覚を再調整。:contentReference[oaicite:24]{index=24} :contentReference[oaicite:25]{index=25}
  • ビブラートが入りっぱなし:無意図の微揺れ。前半は完全ストレートをルール化し、入れる位置を固定して再現性を高める。:contentReference[oaicite:26]{index=26}

以上の応用メニューで、「長く・真っ直ぐ・必要に応じて表現も付けられる」ロングトーン運用が実戦レベルに到達します。次章では、本番(採点当日)に取りこぼしをゼロにするチェックリストと運用手順をまとめます。

 

当日運用:ロングトーンを確実に取り切るチェックリスト

歌う前の30秒プリチェック

  • ロングトーンの位置マーキング:今日歌う曲のサビ終止や長音に印。DAMは長音ごとにロングトーン枠/ビブラート枠を割り振る(同一箇所で両方は取れないため)。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
  • JOYSOUNDの「見えない延長」対策:表示バーの終端よりわずかに長く保持する計画に。初見満点は困難なので、まず8〜9/10を安定させる。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
  • 安定感優先の設計:ロングトーン中は無意図のビブラートを出さない(直線重視)。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
  • 一息で通すブレス計画:長音区間での途中ブレス・無音化・急減衰は減点要因。開始前に十分吸い、対象区間は一息で。:contentReference[oaicite:3]{index=3}

1曲通しの運用ルール(安全策)

  1. 語頭は真っ直ぐ乗せる:入りで探らず即座に目標音へ(直線性=高評価)。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
  2. 保持中は「一定×2」:音程はガイドに平行、音量は途切れさせない(無音・急減衰は不可)。:contentReference[oaicite:5]{index=5} :contentReference[oaicite:6]{index=6}
  3. JOYSOUNDは終端一拍弱の余韻:見かけのバーより少し長めに支える。:contentReference[oaicite:7]{index=7}
  4. DAMは役割分担:サビ1行目=ロングトーン、2行目=終盤からビブラートなど、行単位で割り振る。:contentReference[oaicite:8]{index=8}

トラブル対処(現場版クイック表)

症状主な原因即時の打ち手
早切りで減点される表示バーの終端で離している表示より長く一拍弱ぶん保持。次回同箇所で延長を徹底。:contentReference[oaicite:9]{index=9}
長音が途中で途切れる/薄くなる途中ブレス/無音・急減衰が発生対象区間は一息で通す。吸気を増やし、吐出は一定で。:contentReference[oaicite:10]{index=10}
直線が揺れて点が落ちる無意図のビブラートロングトーン中は揺らさない方針に切替。揺らすのは別の長音で。:contentReference[oaicite:11]{index=11} :contentReference[oaicite:12]{index=12}
DAMでロングトーン評価が0に近い長音を全てビブラートで歌っている一部の長音は完全ストレートで保持し、評価枠を確保。:contentReference[oaicite:13]{index=13}
JOYSOUND満点が取れない仕様上の満点ハードルが高い8〜9/10でも十分寄与。まず安定してこの帯域を目標に。:contentReference[oaicite:14]{index=14}

指標の読み方(当日版)

  • JOYSOUND:ロングトーン点は直接加算。他に安定感点も直線性に連動。:contentReference[oaicite:15]{index=15}
  • DAM:ロングトーンは10段階表示だが総合には間接反映。8〜9/10を安定させつつ、他項目で補う。:contentReference[oaicite:16]{index=16}

本番プロトコル(要点だけ)

① 長音の場所を決める → ② DAMはロングビブを割り振る → ③ JOYは見えない延長まで保持 → ④ 直線維持(揺らさない)→ ⑤ 一息で通す(無音・急減衰なし)。:contentReference[oaicite:17]{index=17} :contentReference[oaicite:18]{index=18} :contentReference[oaicite:19]{index=19} :contentReference[oaicite:20]{index=20}

このチェックリストを運用すれば、ロングトーンの取りこぼしは大幅に減り、安定して加点を積み上げられます。次章では、総まとめ:スコア最大化のための運用フローを提示します。

 

総まとめ:スコア最大化のための運用フロー

フローチャート(全体像)

ロングトーンの得点を安定させる運用は、準備→設計→練習→本番→振り返りの5段で回します。設計では機種差を明確に:JOYSOUNDはロングトーンが10点満点で直接加算されるため、満点に近い値を取りにいく価値が高い。一方DAMは10段階評価だが総合点には間接反映で、同じ長音でロングトーンとビブラートを同時に取れない仕様のため、長音ごとに役割分担(ストレート/ビブラート)を設計するのが肝です。:contentReference[oaicite:0]{index=0} :contentReference[oaicite:1]{index=1}

設計:曲と機種に合わせた“勝ち筋”の決め方

  • JOYSOUND:サビの決めどころなど満点を狙う長音を特定し、表示バーの終端よりわずかに長く保持する計画を立てる(いわゆる“見えない延長”対策)。初見で満点は難度が高いので、まずは8〜9/10を安定させる設計が現実的です。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
  • DAM:1コーラス内でロングトーン枠ビブラート枠を割り振る。長音の前半は直線を示し、別の長音でビブラートを明確なタイミングから入れる方針にすると、表現と直線性の両立がしやすい。:contentReference[oaicite:3]{index=3}

練習:アルゴリズムが見ている“直線と連続”に直結させる

両機種で判定の柱になるのは、ロング中に音程が動かないこと、そして途中で息を継がず一息で通すことです。これを満たす稽古の中心は「一定×3(息・音量・ピッチ)」と、必要長を一息で支えるブレス計画。流儀として、VFEや抵抗呼気で呼吸の出力安定を整えると、保持の成功率が上がります。:contentReference[oaicite:4]{index=4} :contentReference[oaicite:5]{index=5}

また、意図しないビブラートをかけないことは、安定感(JOYSOUND)やロングトーン評価の向上に直結します。揺らす場所は“ビブラート枠”に限定し、それ以外は直線を守る方が総合点の伸びが安定します。:contentReference[oaicite:6]{index=6}

本番:1曲運用プロトコル(再確認)

  1. 語頭は真っ直ぐ乗せる(探らず即座に目標音へ)。:contentReference[oaicite:7]{index=7}
  2. 保持中は直線と連続(無音・急減衰・途中ブレスなし)。:contentReference[oaicite:8]{index=8}
  3. JOYSOUNDは終端を見えない延長まで支える。:contentReference[oaicite:9]{index=9}
  4. DAMは長音ごとにストレート/ビブラートを割り振り、同一長音内での同時取りを狙わない。:contentReference[oaicite:10]{index=10}

KPIと合格ライン(現実解)

  • JOYSOUND ロングトーン:毎回8〜9/10を安定させる。満点は徐々に狙う(総合に直足しのため積み上げ効果が大きい)。:contentReference[oaicite:11]{index=11}
  • DAM ロングトーン8〜9/10を再現性高く取り、他項目(音程・表現)で補完。満点でなくても90点超は十分可能。:contentReference[oaicite:12]{index=12}

1週間サイクル(テンプレ)

  1. Day1:曲割りの設計(JOYは満点狙い箇所、DAMは枠の割付)。:contentReference[oaicite:13]{index=13} :contentReference[oaicite:14]{index=14}
  2. Day2–3:直線の稽古(一定×3、短尺→指定長へ延長)。ロング中の“無意図の揺れ”ゼロを徹底。:contentReference[oaicite:15]{index=15}
  3. Day4:ブレス計画の固定(保持区間は一息で通す)。:contentReference[oaicite:16]{index=16}
  4. Day5:実曲での役割分担(DAMは前半ストレート/別箇所でビブラート)。:contentReference[oaicite:17]{index=17}
  5. Day6:通し録音→“早切り/失速/微揺れ”の原因別修正。:contentReference[oaicite:18]{index=18}
  6. Day7:採点で検証→JOYはロング点とAIボーナス、DAMはロング点とAi感性/表現力の反応で最終調整。:contentReference[oaicite:19]{index=19} :contentReference[oaicite:20]{index=20}

AI時代の“上積み”:指標の読み方

JOYSOUNDのAIボーナスは、音程・安定感・抑揚・ロングトーン・テクニックに対し、AIが「上手に聴こえる歌」を総合判断して付与する加点です。ロングトーンで直線を見せるべき所と、抑揚や装飾で魅せる所の棲み分けができている歌ほど、ボーナスが伸びやすい設計です。:contentReference[oaicite:21]{index=21} :contentReference[oaicite:22]{index=22}

DAMのAi感性メーターは“人に上手く聴こえる”表現に反応します。直線で安定を示したうえで、割り振った箇所に明確な合図からビブラートを入れると、反応と総合点の両面で好転しやすくなります。:contentReference[oaicite:23]{index=23}

ありがちな落とし穴と回避策

  • 早切り:JOYでは満点条件を欠きやすい。→終端は一拍弱の余韻まで。:contentReference[oaicite:24]{index=24}
  • 無意図の微揺れ:直線が壊れ、安定感やロング評価が低下。→ビブラートは“枠”に限定し、他は完全ストレート。:contentReference[oaicite:25]{index=25} :contentReference[oaicite:26]{index=26}
  • 途中ブレス・無音化:連続性の欠落で減点。→保持区間は一息で通すブレス計画に固定。:contentReference[oaicite:27]{index=27}

結論

ロングトーンの加点は、直線(音程の安定)連続(一息での保持)を設計・練習・本番運用で一貫させれば、誰でも着実に積み上げられます。JOYSOUNDでは見えない延長まで支える直線を、DAMではロングとビブラートの役割分担を軸にし、AI系指標(AIボーナス/Ai感性)をフィードバックとして微調整する——これが、点と聴感の両方を最大化する再現可能なフローです。

Voishはどんな方にオススメできる?

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生徒
Voishはどんな方にオススメできるスマホアプリなの??
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先生
Voishは以下のような悩みを持っている方は是非ダウンロードしてみてね!
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